実力が拮抗しているプレーヤー同士の試合では チェスは引き分けになることが多々あります。ここでは引き分けになる条件を紹介していきます。
引き分けになる条件は以下の5つです。
ステルスメイト
ステイルメイトとはキングにチェックがかかっていない状態で、動かせるコマが一つもない状態のことをいいます。
この図はよくあるステイルメイトの図です。白の指し番ですがルール上、キングは自らチェックされる場所へ移動できないため、動かすことができずステイルメイトとなり引き分けとなります。
スリーフォールド・レピュテーション
3回、コマが同じ配置となった場合引き分けとなります。3回とは連続である必要はなく、合計3回です。
特に連続のチェックでこの状態とするテクニックをパーペチュアルチェックといいます。
この図では白のクイーンがチェックをかけています。黒のキングはa8に逃げるしかなく、その後白のクイーンがc8で再びチェック。するとまた黒のキングはa7に逃げる。これを繰り返すとパーペチュアルチェックとなり引き分けとすることができるのです。
戦力不足
両者が以下のコマとなった場合引き分けとなります
・キング対キング
・キング対キング+ビショップ1個
・キング対キング+ナイト1個
・キング+ビショップ対キング+ビショップ(どちらのビショップも同じ色のマスの場合)
両者合意での引き分け
上級者になればある程度ゲームが進んだ状況で、これは引き分けになりそうだとお互いわかってきます。そのため無駄に時間を費やすことなく、お互いの合意で引き分けにすることができるというルールです。
50手ルール
50手の間に白、黒どちらかのポーンが1度も動かず、かつコマの取り合いが1度も行われなかった場合引き分けとなります。50手は白、黒各50手のことです。残りのコマ数が少なくなってくると、50手コマの取り合いがないことも多くでてきます。